マツカサ貝はアブラボテが産卵する二枚貝

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タナゴ飼育
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タナゴが産卵する二枚貝の中でもアブラボテが産卵するマツカサ貝について書いてみます。

アブラボテが産卵するマツカサ貝

マツカサ貝とは

マツカサ貝とは淡水に住む二枚貝の一種で大きさは約60mmになり二枚貝としては大型の部類になります。
二枚貝の分類としてはイシガイ目という分類に属しています。

分布は幅広く日本全国に生息しています。
湖沼といった流れのない場所や川の下流に砂底に生息します。

食用としては認識されていません。

マツカサ貝に産卵するタナゴ

二枚貝というとタナゴの産卵場所として考えられています。
マツカサ貝に産卵するのはアブラボテです。
アブラボテだけでなくシロヒレタビラ・ヤリタナゴもマツカサ貝に産卵します。

タナゴの産卵にはどんな二枚貝でもいいというわけではなくタナゴの種類によって好む二枚貝が違うので二枚貝を入手する時はタナゴに合わせて入手をしないといけません。

マツカサ貝を飼育してみる

飼育が難しいと言われる二枚貝のマツカサ貝の飼育に関して書いてみます。

水槽の大きさ

タナゴなど魚は飼育する匹数と水槽の大きさは大きく影響しますが、二枚貝の場合は貝が多すぎて砂に潜れないということがなければ支障はありません。

底砂

二枚貝が潜れる底砂を入れてあげる必要があります。

二枚貝の飼育が難しいとされている最大の理由が餌です。
魚ではないのでわかりにくいのですが、水槽で飼育すると食べる餌がなく餓死するとも言われています。
魚だと餌をつっつく姿をみることができるので一目で餌を食べているのがわかりますが、貝はそういうわけにはいきません。
植物性のプランクトンを摂取しますが、水槽ではこれが非常に難しいとされています。
豆乳を餌にすることもできるのですが、それでも長期の生存は1年以上の生存は難しいものです。
水槽ではなく池だと長生きするという情報もあるので可能であれば池のような環境を作ってあげたほうがいいでしょう。

水温

高温を嫌いますのでクーラーなどで水温を下げるようにしないといけません。

水変え

水質を気にしますが、綺麗な水にしてしまうと餌である植物性プランクトンもいなくなってしまうので注意が必要です。

マツカサ貝を採取するには

マツカサ貝を飼育するにはまず採集をしないといけません。
これが案外簡単ではないかもしれません。

普通にタナゴ釣りをしていても二枚貝は採集できるわけではないの砂底を掘り起こすようなことをしないといけません。
比較的浅い川であれば川に入って網でガサガサっとすることは可能です。

でもあんまりやらないです。
釣行のついでに採集が難しいとなると二枚貝の採集だけしに行くかですが、これは釣りのついで以上にもっとやらないと思います。

となるとマツカサ貝を入手する方法としては「購入する」という選択肢が残ります。
二枚貝は飼育が難しいためペットショップでも販売されていることはあまりありません。

しかしながら、実はネットでは結構積極的に販売されていたりします。
飼育ノウハウがある業者がライバルが少ないと見て売っているのでしょうか?

「二枚貝」で検索するとアマゾンだけでなくオークションでも販売されています。
二枚貝の種類を見るとマツカサ貝よりもイシ貝のようがよく見かけますが、少ないながらもマツカサ貝も販売されています。

購入することで比較的容易にマツカサ貝は入手できるでしょう。
気をつけないといけないのは購入したマツカサ貝は生きていても飢餓状態であるかもしれないということです。

どういうことかというと「すぐに死ぬ」かもしれないということです。
そう考えると販売業者も選んだ方が良さそうです。

アブラボテは繫殖可能か

「マツカサ貝」を入手するとなるとアブラボテの繫殖が目的であると言えます。

マツカサ貝が入ればアブラボテの繫殖は可能かというと「可能」でしょう。
マツカサ貝の飼育は難しいのでずっと飼育するというよりも産卵の時期に合わせてその少し前にマツカサ貝を入手するような方法のほうがいいでしょう。

産卵とは全然関係のない時期にマツカサ貝を入手してもほんとうに必要な産卵の前に死んでしまったというのはありえます。
そのためにはタナゴが産卵する時期をしっかりと認識しておく必要があります。種類によって春産卵するものと秋に産卵するものがあります。

アブラボテ・ヤリタナゴ・シロヒレタビラは春の4~6月ぐらいの産卵です。
当たり前のことですが、繫殖をさせるならオス・メスを水槽に入れないといけません。
アブラボテは時期によってオス・メスの区別が難しい時期があります。

ビオトープでマツカサ貝の飼育にチャレンジしてみる

マツカサ貝を購入してもアブラボテが産卵するまでに死んでしまうかもしれません。

あくまでもひとつのアイデアなのですが、マツカサ貝は池なら長期生存するという情報があるのでビオトープならマツカサ貝が長期生存するかもしれないということです。
ビオトープなら池に近い環境が作れるし、食物プランクトンも豊富であろうということです。

「ビオトープ」を知らない人にとってはなんのことかさっぱりわからないかもしれませんが、ビオトープも大きいものから小さいものまでいろいろあるようです。
「ビオトープ」に関してはまた別の機会に書いてみたいと思います。

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